-- 武識塾とは --

 武識塾とは「武の意識、武の知識の習得と体現を通じて、より善き人格を形成せんと励み実現すること」を理念とし、それに基づいて稽古を行う為の稽古会です。
  武の意識とは、「人生、いつ何が起こるかわからない。」という可能性を忘れないこと。
武の知識とは、「その時にすべきことを把握しておくこと。」そして「それを体現できる能力を身に付けておくこと。」
これら「武の意識・知識」を学ぶから、「武の識」の塾・・・「武識塾」と名付けました。
 幸福な人生を脅かす状況を乗り越える術を学び、“イザというとき”に対する“備え”とは日常の改善であることを知り、よりよい生き方を考え実行できるようにする練習。そしてその実践。それが武識塾の目標です。

 

伝えたいのは“術”より“心”

 武識塾の第一義は「より善い人格の形成」です。
「人格の形成」とは他の武道・武術等でもよく使われる言葉です。しかし武識塾では一般的に行われているそれらとは少し違う捉え方をしています。
 ある一文によれば武道は、「心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う人間形成の道」であり、「運動文化にして人間形成の道」だということです。つまり武道では、よく言われる通り「運動」と「人間形成」が両輪として存在しています。  一方、武識塾においては、その言葉を借りるならば「人間形成」こそが車輪であり、「運動」はそれを転がす力の一つにすぎないと考えています。言い換えれば、一般的な武道の稽古は「心」と「身体」を鍛えるものであり、私たち武識塾の稽古はまず「心」を鍛える。そのために「身体」を使う。と言ったところでしょうか。本を読むには目を使い、話を聞くときは耳を使う。武識塾では身体全体を使うというだけです。

“武”の幻想

 今、武道・武術やスポーツなど現実の世界において「心」と「身体」を同時に鍛えあげる事を標榜しながら、本当にそれを実行しているとは思えない、どちらか一方に偏ったものになっているものが少なくないように私には見えます。
人はなかなか二つのことを同時に成す事ができません。理想は「心」と「身体」の鍛錬でも、現実は「身体」の鍛錬に傾きやすいと思います。だから武識塾の稽古ではまず「心」なのです。 「“身体”の鍛錬はそのまま“心”の鍛錬に繋がる。」それはもはや幻想にすぎません。現実の世界をきちんと見てもらえばわかると思います。
 確かに、武道・武術の動きにはその思想を体現した形の技も多く存在します。しかし平和を訴える映画や歌が、世界中の人々に感動を与えても、なかなか世界が平和にならないようにです。
  にも関わらず武道・武術という幻想は未だに生きています。
そんな中で武識塾はまず「心」の鍛錬。それがただ一つの最終目的です。
もちろん目標として「身体の鍛錬」は持っている必要はあります。身体があっての心でもあります。しかし二つの目的を掲げてどちらかに逃げる事はできません。
 大義名分を並べ立てても体現しなければ意味がないということ。 武識塾ではそんな自戒の念を心に留めながら、皆さんと稽古、実践をしていきたいと思います。
 




 -- なぜ敵を倒す技を稽古する必要があるのか? -- 
人を知る

 「より善い人格」を目指すならば、“武芸”などという暴力的な事を練習する必要などないのではないか?むしろその目的の達成において害になるのでは? そう思われる方もいると思います。
では、なぜ武識塾で敵を制する武芸を稽古するのか?その意味について少し述べたいと思います。
 まず一つには技を受けたり、掛けたりすることでその独特の身体操作を学ぶことができ、それは充分な体育的な要素と共に、自分の身体を知り、相手の身体を知ることができます。
 近年、古武術の身体操作法がブームになり、介護など様々な分野に活かされています。武道・武術での「崩し」などの技が応用されているのです。まさに敵を倒す技術を学ぶことの意義が示されている好例だと思います。
自分を知り、それを通じて他者を知り、人間の心身を知る。そのきっかけになる。
私が考える「敵を倒す術」を学ぶことの一つめの意義です。

責任と覚悟

 空手の「一撃必殺」という言葉。仮にこの言葉を体現できる人がいるならそれは、その拳を相手に浴びせた瞬間に自分の人生も終わることを示しています。
素人のパンチならば一発殴っても相手は怪我だけで済むでしょう。罪に問われても傷害罪で済むかもしれません。
 でも「一撃必殺」を手に入れてしまった人は違います。 何らかの事情で相手を殴り、一撃で倒して絶命させた。修行の成果を存分に発揮できた。でもその人は殺人者です。同じ一発の拳でもその結果の重さが違ってしまうのです。自分の練習していること、修行していることがいかに危険な技術であるか。十分に認識する必要があるのです。
 技を習得していくことは自分の行動に責任を生み、自分の行動を見直すきっかけになり、より善き自分になる。心掛けさえあればその第一歩になり得ます。また、今の日本人には「自分の事は、まず自分でやってみる。出来ることは自分でする。」そんな覚悟が足りなくなっているような気がします。
 武識塾の「武芸」とは善を脅かす事象に対する「備え」です。それが心構え、つまり覚悟を持って事に当たる稽古になっていきます。“覚悟”とは危険な状態や好ましくない結果を予想し、それに対応できるよう心構えをすること。
 様々な困難が押し寄せる現代。善い人間でいるためには、様々な苦難を受け入れる「精神的な強さ」が必要であり、それには“覚悟”が必要なのです。 そんな“覚悟”という言葉をもう一度思い出しても良いのでは?と思うのです。そして「武芸」の稽古はその方法の一つだと思っています。

  

 --入会案内 --

稽古場所:市原市立三和中学校 柔道場
(千葉県市原市磯ケ谷1703)
日時:毎週土曜日 9:00~11:30
            18:00~20:30  
月会費:女性・小中高生・学生 3000円/一般 4000円 
 年会費:10000円  

※家族割引あり。詳しくはお問い合わせください。
  ※新規入会の方には、道着一式をお贈りいたします。

見学、お問い合わせは( 090-9397-0128:イシザキ )まで

(見学にお越しの際は、一度お電話をお願いします。)

就学前のお子様をお持ちの方へ
 小学校入学前のお子様について、一般向けの道場に限らず小学生を主体とした各道場・教室等においても入会を断られるケースが多いようです。
 私たち武識塾では、出来る限りの対応・指導をしていきたいと考えています。
 お子様の体力に合わせた稽古内容や、その日の体調やご機嫌に合わせての稽古終了時間の変更等も対応いたします。
 是非お問い合わせ、ご相談ください。



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