武道・武術をお子様に学ばせたいという親御さんたちの多くは、お子様に礼儀作法や、心の落ち着きなどを身につけて欲しいとおっしゃって道場に連れてこられます。武識塾はその初心を常に忘れず稽古を重ねていきたいと思っています。
また、「現代の子供たちはよく怪我をする。」と聞きます。遊んでいて、転んだだけで骨を折ったり、昔に比べて予想もつかない場面での怪我が多いようです。
礼法や受身は、その「体の動かし方」の基本を覚えるのに非常に有効です。 礼法のお辞儀、立ち方、座リ方、どれひとつとっても、立派な身体操作です。受身は、上手に転ぶための訓練ですが、同時に転びにくい体をつくる訓練でもあります。
武識塾は真剣にお子様の将来を考え、日頃しつけをなさっている親御さんの手助けをしたいと考えています。
近頃、私たちの身近でも女性や子供を狙った事件が何件も起きています。他人事だった出来事が、もはや他人事ではなくなってきています。
そんな時、武術や格闘技、護身術を習えば、大の男を倒すような事ができるのか?残念ながらそれは簡単ではありません。しかしそれでも稽古を重ね「恐怖に体が動かない」ということだけでも克服できれば、逃げることぐらいできるかもしれないのです。
ただ、武識塾の稽古の一番の目的は、あくまで「より善い自分」になる事。そしてそれが危険を回避する一番の方法だと思っています。また、他人をいじめたり、威張ったりするために稽古するのではなく、「昨日の自分より少しだけ強くなれた。」そんな自分に自信を持ち、自分を好きになれるように稽古を重ねていくのです。
そして、武芸は敵を制する形のものですが、技を施すとはお互いが相手の身体に触れ、動かしあう事であり、さらに技の効果を確かめ合う事により、相互のコミニュケーション能力や創意工夫の力を高める訓練が可能になります。